今回は海外のヒット商品のネーミングです。
ヒットといってもわたしの中でのヒット、2年間のカナダ生活でのお気に入りをご紹介します。しかも食べ物ばかり。超個人的な感じですが、ご笑覧ください。
それでは、いきなりナンバーワンから!
FATSO
これはピーナツバターです。
実はわたしは大のピーナツバター好き。お昼は毎日トーストにピーナツバターです。
ちなみに朝は納豆ごはん。
カナダのスーパーにいくと棚いっぱいにピーナツバターが並んでいて、まるでピーナツバターパラダイス!幸せな気持ちになります。
その中でもわたしのイチオシは「FATSO」の塩キャラメル味。ちょっとクセがあるので好き嫌いは分かれますが、他にはない、オンリーワンの味です。
「FATSO」の由来は、「Fatso refers to all of the good fats we put into our nut butters. All that good FAT and SO delicious: FATSO!」とのこと。
Fatso FAQ – FATSO (eatfatso.com)
FATというと、太っているという意味合いで使われることが多いですが、ここでは「油脂」を意味しているようですね。「ここに入っているのはよい油脂、とってもおいしいよ!」という感じでしょうか。原材料にこだわっていて、パーム油と砂糖は不使用とのことです。
Keto, Vegan, Gluten Free, Non GMO Peanut Butter and Almond Seed Butter – FATSO (eatfatso.com)
「FATSO」のホームページをみてみると、パッケージが変わっています!
キャラクターのピーナツくん?が消えてポップな感じになってます。
確かチョコレート味があったはずですが、代わりにメープル味が出ているようです。
こちらも試してみたいです。
「FATSO」は商標登録されていますね。
次はピーナツバターのお供、食パンです。
Portfino
食パンもいろいろ試しましたが、「Fortfino」のこちらのタイプは全粒粉の感じがピーナツバターにぴったりで、大きすぎないサイズ感もあいまって、よく食べていました。
「Portfino」の由来はさだかではないのですが、イタリアに「Portfino」という海岸保養地があるので、そこからとったのかもしれません。パッケージに「EUROPEAN BAKERY」とあるので、ヨーロッパを想起させるネーミングなのではないかと思います。
こちらもいまはパッケージが変わっています。洗練された感じになってますね。
わたしが買っていたころのパッケージも写真がノスタルジックな感じで好きなのですが。
「Portfino」の商標登録手続のほうはまだ審査中のようですね。
そして、次はヨーグルト!
KREMA
ピーナツバターと食パンは若干マニアック感があったかもしれませんが、「KREMA」はみなさんにおススメできます。
ヨーグルト特有の酸っぱさがなく、まるで生クリームのような感じ。
これを食べると、ふつうのヨーグルトには戻れない!と思ってしまうほどです。
「KREMA」の由来もよくわからないのですが、「KREMA」を調べてみると、クリームを意味するようなので、クリームのような食感を想起させるネーミングなのではないかと思います。
Olympic Dairy | Our yogurt products list
当初はプレーン味を食べていたのですが、間違えてバニラ味を買ったら、またそのバニラ味がおいしかったこと!それ以降、バニラ味ばかり食べてました。バニラ味はちょっと甘酸っぱくてデザート感が強く、クランベリーとブルーベリーをトッピングすると最高のデザートです!!
「KREMA」は商標登録されていますね。パッケージに登録商標の表示(Rマーク)もありますしね。
続いては、冷凍ピザです。
Ristorante
借りていた部屋には大きなオーブンがあったので、よく冷凍ピザを食べていました。
この「Ristorante」シリーズはテレビでCMもよくやっていましたし、近所のスーパーにあったのでよく食べました。写真のピザはいろんな具がのっているタイプですが、ハワイアンやほうれん草もおいしかったです。
「Ristorante」はイタリア語でレストランを意味します。「レストランの味を家庭で!」という意味合いのネーミングですね。
このピザのメーカー「Dr. Oetker」はカナダの会社かと思いきや、ドイツの会社でした。
Dr. Oetker(ドクターエトカーまたはエッカー)は創業者の名前アウグスト・エトカーに由来しています。アウグスト・エトカーはベーキングパウダーの量産化に成功した人のようで、もともとは製菓材料の会社だったようですが、現在では、世界各国で、名前やマークが異なる様々なブランドを展開しています。
「Ristorante」はもちろん商標登録されています。
最後はブドウ。
MOON DROPS
カナダでよく食べていた果物はベリー類とリンゴなのですが、ネーミングの観点から考えるとこれがいちばんですね。スーパーで見つけるや否やその形とネーミングに即買いでした。
皮がちょっと厚めで種がなく、スナック感覚で食べられます。
「MOON DROPS」の由来は、その特徴のある、しずくのような形状ですね。
「MOON DROPS」も商標登録されています。
以上のネーミングは、どれもイメージ系。やっぱり食べ物はイメージ重視の傾向がありますね。
オリジナルのネーミング、造語を考えるコツ - つじのか国際商標事務所 (tsujinoka.com)
今回調べてみて意外だったのが、商標登録の状況です。
ピーナツバターの「FATSO」と食パンの「Portfino」はかなりローカルなメーカーが販売している印象だったので、もしかすると商標登録されていないのかと思ったのですが、「Portfino」はまだ審査中ですが、きちんと商標登録の手続をしていましたね。
どの商品も大手スーパーで売られているので、スーパー側から商標登録しておくようにとの指導があったのかもしれないですね。
商品を安心して販売するためには商標登録は必須ですね!