明日、4月18日は発明の日。
4月18日は、1885年(明治18年)に初代特許庁長官を務めた高橋是清らが現在の特許法の前身である「専売特許条例」を公布し、日本の特許制度が始まった日です。
「ここがすごいぞ!日本の十大発明家」
特許庁は、1985年(昭和60年)に専売特許条例の公布100周年を記念して、日本の歴史的な発明家10名を選定し、その功績を紹介し、現在はその功績を紹介した動画を公開しています。
4月18日は「発明の日」です(特許庁ウェブサイト) |
JPOちゅーぶ【特許庁】 - YouTube「ここがすごいぞ!日本の十大発明家」 |
専売特許条例とは
専売特許条例は、現在の特許法の前身で、発明品の販売権だけではなく製造権等の独占権について定めたものです。
明治初期から中期にかけて、先人たちが、諸外国の技術との圧倒的な差を感じ、世界に追いつき追い越すためには、我が国に産業財産権制度の導入が必要であるとして、専売特許条例の制度設計に尽力しました。
~明治初期からの産業財産権制度の歩み~(特許行政年次報告書2018年版より) 専売特許条例から特許・意匠・商標の三条例の制定までの歩みなどが記載されています。 |
専売特許条例は3年後に特許条例に改正され、審査官(しんさかん)が特許出願の審査(しんさ)を行うこと、特許の権利は大臣の権限で特別に与えるのではなく発明者の当然の権利であることが定められました。
日本の特許第一号は?
専売特許の第一号、すなわち日本の特許第一号は、錆止めを目的とした、漆を主成分とする塗料とその塗装方法に関する発明、「堀田錆止塗料およびその塗法」です。
当時、彫刻家・漆工芸家として世に知られていた堀田瑞松は、そのころ政府要人の間で語られていた、世界の鉄製船舶にはより強力な防錆塗料が必要だという話に刺激を受け、漆を主成分とする船底塗料の研究に着手し、実験を繰り返し、1885年(明治18年)に農商務省工務局の専売特許所へ出願し、同年特許を取得しました。
日本の特許第一号について/日本化工塗料 (nippon-kako.co.jp)
世界に追いつき追い越すために制定された専売特許条例。発明の日は、先人たちの尽力に思いをはせる日でもありますね。
↓ こちらもどうぞ!